2011年7月20日水曜日

台風一過

台風が通り過ぎました。昨日は午前中停電になり、一度復旧しましたが午後から再度停電になりました。志々島、高見島も粟島から海底ケーブルで送電しているので同時に停電になっていた模様でした。島にある詫間町の出張所の情報では、粟島汽船が運行していないため、四国電力の工事スタッフが島に渡れないため復旧は20日か、もしかすると21日になるとの事でしたが、島民の幾人かが四国電力に抗議の電話を入れた結果、18時過ぎに急遽海上保安庁の船で2.5mの波をよぎって修理スタッフ8名が来島し、1時間ほどで復旧しました。結果午前中の分を入れると9〜10時間程度の停電でした。島の高齢の住民の中にはオール電化設備を導入している方が結構おられて、台風の中、お茶も飲めない状況でした。この様な事態になると、つくづく1種類のエネルギーに頼る生活はいかがなものかと考え込んでしまいます。一昔前の島での生活は不便ではありましたが、薪さえあれば(流木でも裏山で拾ってきた粗朶木でも)ご飯も炊ければお湯も沸かせました。現在の文化的生活と呼ばれるライフスタイルで失って来たもの、失ってしまった物語を、吹き返しの西風のうなりを聞きながら思い出しました。
ペースメーカーのような電気に頼る医療機器を使っている人がいなかったのが不幸中の幸いで、粟島では人的被害はありませんでした。
今日から台風の後片づけにかかります。

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